【自宅で親の介護をしている人必見】お風呂にはいれなくても清潔を保つ方法②

 

 

こんにちは!介護士のカズです!

 

 

今回は、

 

正しい清拭(せいしき)の方法

についてお伝えしますね。

 

 

もし、今あなたが、

 

「親が寝たきりになってしまってお風呂にはいれないから

身体を拭いてあげたいけどやり方がわからない」

 

「清拭って正しい手順とかあるの?

拭いておけばいんでしょ?」

 

このようなことで困っていたら

ぜひこの方法を試してみてください。

 

この記事を読み終わった頃には、

清拭のやり方を完璧にマスターしているはずです。

 

 

なんか難しそうだし、

適当でいいんじゃないの?

とおもわれるかもしれませんが、

 

清拭には身体の清潔を保つ保つ以外にも、

身体をあたためたり、

筋肉をほぐしたり、

腕や足を動かしたりすることによって

身体がかたまってしまうのを防ぐなど

様々な目的があります。

 

正しい知識をを身につけて、

やってみましょう!

そうすることで、

身体の機能が回復して

介護がやりやすくなったりと

自分の身を守ることにもつながります。

 

ただし、

もうすでに筋肉がかたまってしまっているひとは

無理やり動かしてしまうと

骨折などけがのリスクもあるので

そういうひとは

無理のない範囲で行っていきましょう。

 

それでは、

清拭の正しい手順を

説明していきますね!

 

 

事前の準備

①清拭をすることを伝えて、了承をえる。

②体調が変わりやすい空腹時・満腹時は避け、

 トイレは事前に済ませておく。

清拭を行う部屋を適温にし、すきま風が入らないように、

 気をつける。身体にバスタオル等をかけ、身体が冷えないようにする。

 自分の手も温めておきましょう。

カーテン・扉などは閉めておきましょう。

 また、バスタオルで肌の露出をなるべく控える。

 

 


清拭の手順と方法

基本的には、上半身→下半身→陰部の順番で、

抹消から中枢(心臓)に向けて拭いていきます。

 

①顔

 顔用のタオルで、目頭から目尻へ向かって拭きます。

 続いてS字を描くように、額→頬→あごの順番で拭きます。

 小鼻や耳も忘れずに拭きましょう。

 

②上肢(手指・腕)

 手首から腕の付け根へ向けて拭いていきます。

 続いて指の間・ひじの内側・わきの下を念入りに拭きます。

 ひじは、関節をささえて拭きましょう。

 

③胸部・腹部

 寒くないように下半身をバスタオルでおおい、

 首・胸の順番で拭きます。

 胸部は、鎖骨・胸骨・肋骨などに沿って拭きます。

 女性は、乳房の下側も入念に拭きましょう。

 腹部は、時計回りに「の」の字を描くように拭きます。

 

④下肢(足指・足・脚)

 上半身はバスタオルでおおいます。

 ひざを立て、足首から脚の付け根へ向けて拭いていきます。

 続いてひざの裏・足指の間・足裏を丁寧に拭きましょう。

 

⑤背部(背中)

 横向きになってもらい、楽な姿勢を保ちます。

 腰から肩へ向けて円を描くように拭いていきます。

 

⑥臀部(お尻)・陰部

 臀部は、外側から内側に向けて円を描くように拭きます。

 陰部は、陰部用のタオルを使います。

 デリケートな部分のため、

 可能であればご自分で拭いてもらいましょう。

【介助する場合】

 (男性)陰茎→陰のう→肛門の順番で拭きます。

 (女性)恥骨から肛門へ向けて一方向に拭きます。

 

清拭は、される側も体力を使うため、

体調により1度に全身を拭けないときは

部分清拭(胸・手・足など)

数日に分けて行いましょう。

 

また、使い捨ての

清拭用ウェットタオルを利用すると、

ご自分の負担も減らすことができます。

皮膚の状態を確認してから

うまく活用しましょう。

 

 

 

慣れてきたら

背中やお尻の皮膚状態も

確認しながらやってみましょう!